「新老人の会」和歌山支部パソコンサークルのブログです 「つれもていこら」とはみんな一緒に行こうの紀州弁です


by srwpc

熊野古道を歩く(第1回)

 初めての投稿です。熊野古道全コースで27回分(各一日コース)ほどになります。紹介する予定は、大阪の窪津王子(第1番目の王子)から熊野本宮大社迄の、大阪府下(9コース)、紀伊路(12コース)、中辺路(6コース)の合計27コースを考えています。

 第1回目は冒頭に熊野古道の紹介を入れた後、窪津王子から天王寺までを紹介させていただきます。解説が多くなりましたがご容赦ください。第2回目以降は写真を主体にします。

第1回熊野古道概説と「窪津王子~天王寺」

 「熊野古道」とは、中世以来、紀伊半島の南に位置する熊野三山(本宮大社・速玉大社・那智大社)に詣でるため、平安時代の貴族に始まり、武士や庶民に至るまで、約千年にわたって沢山の人々が歩いた参詣道です。

 この「熊野古道」が通る一帯は、いまでも手つかずの自然が多く残る環境で、昔から神々が宿る特別な地域と考えられていました。神道や仏教、さらには修験道や真言密教などというまったく違ったものを、さらに老若男女区別することなく受け入れ、そのまま今世紀まで参詣道として歩き続けられて来ました。

 熊野古道は、京都を出発点に熊野本宮大社まで約300kmの道で「中辺路」「大辺路」「小辺路」「伊勢路」「大峯道」と5つのルーとがあり、その殆どが山越えの険しい峠道で民家も少なく、行き倒れも多く難行苦行の修行の旅であったことは想像に難くありません。

 平安貴族一行が熊野詣でをする前には、精進所を選定して普通7日間の精進潔斎をしました。出発は鶏鳴寅の刻精進所を出発し、京都鳥羽の渡しより屋形船で桂川を出、やがて淀川を下り大阪の窪津に上陸し(現在の大阪市東区八軒屋浜であったという)、ここから陸路が始まりました。
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 熊野九十九王子は、大阪から熊野に至る道中に散在する神社で、熊野詣での際の、遙拝所・休憩所・宿泊所となりました。王子の中の特に格式の高いものを5躰王子(樫井・藤白・切目・滝尻・発心門)と称し、奉幣、読経、相撲、芸能、歌会などの催しも行われ、王子にはその舞台の残っているところもあります。

 各王子の地元ではボランティアが旅人を助けたと思われ、地名にも残っています(布施屋等)。旅人も病や障害をもちながら、決死の覚悟で歩く人も少なくなく、あちこちに行き倒れになった旅人のお地蔵さんや伝説が数多く残っています。

 熊野は1千年の間、自然の懐に抱かれて自然と向き合い、「蘇り」と「癒し」の場所として身分や老若男女を問わず沢山の人々が集まった所です。その導きの道が熊野古道で、今も大自然に包まれた古道を歩くと心が癒され豊かな気持ちになってきます。

※ 『熊野へのふるみち』KIGA(熊野・高野国際語り部の会)東道氏著、及び『熊野への道』藤白神社宮司吉田昌生氏著より抜粋

「九十九王子と熊野参詣道」の地図は和歌山県観光連盟作成の地図です。
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 今回熊野古道を紹介するに当たり、出来るだけ最新の情報をと言う事で、KIGA(熊野高野国際語り部の会)主催の「熊野古道を歩く会」で、一昨年6月より「窪津王子」から歩き始め、現在御坊まで来ていますので、この記録を中心に出来るだけ週1回のペースで史跡と土地の伝説、民話等を写真を交えて紹介させていただきいと思っています。全コース27回の予定です。

「窪津王子~天王寺」(7Km)

コース : 八軒屋船着き場址⇒窪津王子⇒坂口王寺⇒榎木大明神⇒
       群戸(こうべ)王子⇒近松門左衛門の墓⇒高津宮⇒上野王子
       ⇒四天王寺

窪津王子と鎮座石
 八軒屋浜(現在の天満橋付近)に上陸した一行は最初の王子「窪津王子」に遥拝しました。現在は窪津王子の跡地に坐摩神社行宮の碑が建っています。ここには神宮皇后が朝鮮出兵の帰途立ち寄られ、休息された石が「鎮座石」 として祭られています。
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榎木大明神
 熊野古道と交わる国道308号線(長堀通り)の真ん中に樹齢650年と推察される大きな榎木があります。地元の人達は土地神として「白蛇大明神」の祠を建て、代々この大樹を守って来ました。昭和20年の大空襲の時には襲ってきた猛火がこの樹の辺りでぴたりと止まり、東側一帯が危うく類焼を免れた為、これも霊験の一つとして語り伝えられており、春の彼岸前後には榎木大明神の大祭が挙行されています。(案内板より抜粋)
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高津宮
 難波高津宮に遷都した仁徳天皇が主祭神とされてます。
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上野王子址
 現在は上町台地の端のマンションの敷地内に碑があります。
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(吉田 圭治)

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Commented by srwpc at 2012-05-17 09:36
吉田さん、投稿ありがとうございます。
10数年前から歩いているのですか、すごい!。大作シリーズになりますので、無理をしないでぼつぼつ掲載してくださればいいですよ。楽しみにしています。
(岩崎)
Commented by 吉田圭治 at 2012-05-17 21:11 x
岩崎先生、お世話になります。ありがとうございます。これから頑張ります。
Commented by 川井 修 at 2012-05-19 21:02 x
吉田さん、熊野古道を大阪の「窪津王子」から歩いておられる事に驚きました。当方和歌山市から内原まで、中辺路の一部のみしか歩いてません。素晴らいいですね!今後の掲載楽しみにしてます。
Commented by 神谷尚孝 at 2012-05-19 23:18 x
吉田圭治様 予てより、あなたは熊野古道の研究に取り組み、歩いていられるとは聞いていましたが、これからの続編を楽しみにしています。
Commented by 鈴木 猛 at 2012-05-20 04:16 x
吉田圭治様 すごいですね。居ながらにして熊野古道の歴史ウオークをさせて頂きありがとう御座います。これからのシリーズ楽しみながら勉強させてもらいます。
Commented by 宮本雅子 at 2012-05-20 06:58 x
熊野古道に以前から行きたいなと思っています。吉田様のおかげで、こんなに詳しく学べるなんてラッキーです。
ブログを見せていただく楽しみがまたひとつ増え、とても楽しみにしています。
Commented by 吉田圭治 at 2012-05-21 08:49 x
川井様 コメントありがとうござます。川井様の過去のウオーキング記事を全て見させていただきました。その中で1月4日「新春ハイキング」の写真の2枚目、3人で撮られている右端の方(坂上さん?)は「熊野古道を歩く会」で海南から一緒に歩いています。写真を見てびっくりしました。
Commented by 吉田圭治 at 2012-05-21 08:54 x
神谷様 家内ともどもいつもお世話になります。昨日は別のグループと熊野古道「布施屋から伊太祁曽」を歩いてきました。途中にある旧中筋家を見学することが出来ました。いつもは平日だったので見学できませんでしたが、日曜日だったので案内をする方がおられ、1時間ゆっくり見学しました。素晴らしいの一言でした。
Commented by 吉田圭治 at 2012-05-21 09:02 x
鈴木様 マジック等で活躍されている様子、敬服しています。私も何か少しでもお役にたつことがあれば、と思い皆さんと熊野古道を歩いています。中々思うような記事が書けませんが、頑張って続けたいと思っています。
Commented by 吉田圭治 at 2012-05-21 09:09 x
宮本様 コメントいただきありがとうございます。おいしそうな料理が紹介されていて、見ているだけで楽しくなります。来週から私も「男の料理教室」に行きます。料理はしたことがありませんが、たぶん先生の足手間といになることを覚悟で参加しようと思っています。
Commented by 柳野安子 at 2012-05-22 18:22 x
吉田様 多方面に亘っての御活躍心身共に健康なればこそですね。熊野古道の連載を楽しみにしています。私は古道の、ほんの、ほんの一部を毎日歩いています(???)。伊太祁曽駅から600歩位ですが、クラシの道です。丁度2年前NHKシリーズ[森上亜希子さんの街道てくてく旅 熊野古道をゆく]の放映がありましたね 和歌山入りをして初めての足止まり場が伊太祁曽でした。媼一人もカメラを持って群衆に混じって、パチリパチリとやりました(???)躊躇いましたが恥を忍んではじめてブログへの挑戦です。今思い出していますが、あれから2年経ってます。今は皆様より遅れ遅れでサッパリですが、又奮起しなければ・・・・・です 
Commented by 吉田圭治 at 2012-05-22 19:55 x
柳野様 古道沿いにお住まいとは羨ましいですね。私の友人で(70才のおじいちゃんですが)熊野古道を歩いている方が森上亜希子さんの追いかけで山中渓から伊太祁曽まで行ったそうです。私は恥ずかしくてよう行きませんでしたが・・・。ちょっと残念でした。
Commented by 此枝 at 2012-05-30 14:28 x
吉田さん熊野古道の詳細記事、参考になります。楽しみにしています。
Commented by 吉田圭治 at 2012-05-30 20:17 x
此枝さん、コメントありがとうございます。数年前のバーベキュー以来ですが、お元気で走られているようですね。昨年末には台湾24時間走に出場されているようですが、またお会いしたときに海外でのご活躍の話を聞かせて下さい。
by srwpc | 2012-05-16 22:11 | 吉田 圭治 | Comments(14)